全国高校サッカー選手権大会3回戦のBadプレーより学ぶ!後方のGKトレーニングやってる?
中山です。
今回は全国高校サッカー選手権大会3回戦で起こったBadプレーをご紹介したいと思います。
見た感じは普通の失点ですが、映像を見た瞬間に失点をする可能性が高いと感じました。
それは何なのか?!
失点シーンを整理
まずは失点シーンを整理したいと思います。
ゴールキーパーから見て左側からのフリーキック。
相手キッカーは左足ということで、巻いてゴールに向かってくるインスイングキックです。
そして、そのボールが手前の選手へ。
そのボールをフリック(ヘディングでそらす)して、そのままゴール方向へ。
ゴールキーパーを越えるようにファーサイドへボールが流れて行き、失点。
よく起こるシーンと思いませんでしたか?
では、細かく振り返ってみましょう!
ポイントは身体の向き
まずはフリーキックが蹴られる前のシーンを改めて見てみましょう。
この時、ゴールキーパーはボールに正対(まっすぐ向くこと)しています。
ここが問題です。
まず考えられることはFKからの直接のシュートです。今の状況でどんなシュートが考えられますか?
キッカーの足と身体の向きの関係性
相手のキックの足がどちらかはゴールキーパーにとって重要なポイントであることを覚えておいてください。
左足のインスイングシュートだと皆さんのイメージはおそらくこちらではないでしょうか?
左に巻いてゴールに向かってくるというこの形です。
もちろん正解!
ただ、もう一つ考えないといけないことがあります。
キーパーとゴールの奥行き
もう一つは角度があるので、奥行きが気になりますね。
こちらを見てください。
浮いたシュートの場合、ゴールキーパーを越えてゴールに向かってくるということです。
浮いたシュートへの対応
そして、今回のシチュエーションでは、手前の選手がフリックしてボールを後ろにそらしました。
この時のゴールキーパーの状況を見ていくと、ここでもゴールキーパーはボールに正対しています。
頭で後ろにそらすということは、ゴールキーパーの頭上を越えるシュートが来る可能性も考えられます。
その時には正対するのではなく、少し身体の向きを開いて対応すると良いでしょう。
黄色の線のように越えるボールは赤のような身体の向き、いわゆる正対していては対応が遅れます。
緑のように体を開いていれば、前にも後ろにも対応することができます。
日本は後方への対応のGKトレーニングをしていない。
日本人GKが積極的に前に出れない要因として、後方のトレーニングを行なっていません。
もちろん、今回は体の向きが最重要ポイントではありましたが、それとリンクすると後方の対応です。
私は今までの経験の中で、守備範囲を広げれないゴールキーパーの共通点として、後方へのトレーニングを行なっていないと判断しています。
その部分にも次回触れていければと思います。
だからこそ、まずはシュートストップの基本をしっかりとマスターしましょう!
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基本編より引き続き、シュートストップ編
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